ぼくの好きな先生

ぼくの好きな先生 NEWS

主題歌『ぼくの好きな先生』

RCサクセション

Licensed by USM JAPAN, A UNIVERSAL MUSIC COMPANY


私は、縁あって2009年より2017年3月まで、山形県にある東北芸術工科大学で、「映画の先生」として学生たちに指導しておりました。 そこで、「洋画の先生」である瀬島匠さんと出会い、交流していると、とてつもない「生きる力」を感じられたのが、全ての始まりです。 この「生きる力」を、もっと多くの若者たち、子供たちに届けたいと思い、瀬島匠という「先生」の姿を映像に捉えて、ドキュメンタリー映画として表現することにしました。

それは、どんどんせちがらく不寛容になる社会の中で、窮屈に生きさせられている若者たち、子供たちへ「もっと自由に生きていいんだよ」「失敗を恐れずに楽しもうよ」「生きる手ごたえを感じるっていいよな」などと、言葉だけでは届きにくいテーマやメッセージを、瀬島匠の破天荒な生き方と創作姿勢と学生たちとの交流を通して、心に届くような形で〝エール〟を送りたいという意図であります。

それは、表現は違いますが、清志郎さんが歌い、体現してこられた“生き方”に通底するものだと思っています。 何よりも、私と映画の主人公の瀬島匠さんは、RCサクセションの影響をどっぷりと受けて育った世代です。 私が高校時代に作った8ミリ映画の音楽は、『トランジスタ・ラジオ』で始まり『ヒッピーに捧ぐ』で終わる全編RCサクセションでした。 瀬島匠さんは、コート・ギャラリー国立に日野高校の美術部の展覧会を毎回観に行っていました。 学生の頃に、清志郎さんの『ぼくの好きな先生』を聴いた時、「こんな先生に出会いたかったなぁ」と痛烈に思っていたことを、映画の編集をしながら思い出していました。 このドキュメンタリー映画は、自主的に制作した小さな映画ではありますが、この世界の大きな流れに立ち向かっていきたいと考えています。 未来を担う子供たちはもちろんのこと、かつて社会に対して反発していたが、諦めたように生きている大人たちにも、清志郎さんの歌と共に『映画』で届けたいと思っています。

前田 哲

映画「ぼくの好きな先生」

画家 瀬島匠は、山形にある東北芸術工科大学で学生を指導しつつ、日本中を駆け巡って創作活動を続け、眠っている時間以外はつねに何かを作り、ラジコンを飛ばし、絶え間なく言葉を発し、30年間〝RUNNER〟という同じタイトルで絵を描き続けている。

睡眠時間は極端に短く、10代の頃に35歳で死ぬと思い込み、逆算して人生を過ごしてきたが、50歳を過ぎた現在も生き続け、もう余生だと言いつつ、あり余るエネルギーを撒き散らしながら「全力で今を生きて」いる。 周りからは、自由奔放に人生を謳歌している「破天荒で幸せな人」と見られている。

しかし、光あるところには影があるように、撮影を進めていく中で、生まれ故郷の広島県尾道市因島での「ある宿命」を背負って生き続けていることが明かされる。

そこには、秘められた「家族の物語」があった。
映画監督 前田哲が、全身アーティスト 瀬島匠に出会い、自らカメラを手に衝動的に撮影。 一年余りの時間を費やして完成させた、観る者の心を激しく揺さぶる、熱き人間ドキュメントである。

2018/日本/日本語/85分/カラー/HD 16:9/Stereo/DCP
ぼくの好きな先生/RCサクセション
Licensed by USM JAPAN, A UNIVERSAL MUSIC COMPANY


プロフィール


瀬島 匠/画家(主人公)

1962年、広島県因島に7人兄弟の長男として生まれる。 造船所に勤めながら地方画家として活動をしていた父親と、同じく絵や彫刻の作品を作り続ける母親の影響もあり、幼い頃より自分も画家の道をこころざす。 広島の高校卒業後は画家になるための第一歩として美術大学への進学を決意し上京。 アルバイトで生活費をかせぎながら美術大学へ進学。 その後、大学で助師として勤め、31歳でパリへ留学。 数多くの個展を行うなど画家としてキャリアを積んでいきましたが、7年後には拠点を日本に戻すことを決意。 当時38歳。海に囲まれた因島で生まれ育った彼は「日本の海を描きたい、因島の海を描きたい」という思いが常に心にあったと言う。 帰国後、店舗の内装など肉体系の労働をしながらも画家としての活動を続け、大学で絵を教える立場となった現在もなお自身の創作活動を続けている。 現在56歳。2015年「都美セレクション 新鋭美術家2015」では、これからの活躍が期待される新鋭作家の一人として紹介されている。

「野口賞」「パリ賞」「独立賞」「上野の森展大賞」「田近憲三賞」「小島賞」「安田火災海上賞」など受賞多数。
武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業。芸術学士。東北芸術工科大学准教授。
フランス美術協会会員。独立美術協会会員。


前田 哲/映画監督

1998年に相米慎二監督のもとで、CMから生まれた映画『ポッキー坂恋物語・かわいいひと』で劇場映画デビュー。
主な映画作品は、『sWinG maN』(00)、『パコダテ人』(02)、『陽気なギャングが地球を回す』(06)、『ドルフィンブルーフジもういちど宙へ』(07)、『ブタがいた教室』(08)、『猿ロック』(09)、『極道めし』(11)、『王様とボク』(12))、『こんな夜更けにバナナかよ』(18)など。


坂東 慶一/タイトルデザイン

1967年 東京都生まれ。1988~89年 ワシントン州立大学アートエクステンションコース修了(シアトル・アメリカ)。1989~93年 多摩美術大学デザイン科修了(東京・日本)。1994~95年 旧・通産省(現・経済産業省国際芸術振興会)よりスカラーシップを獲得し、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(英国王立大学院)P. E. P. 修了(ロンドン・イギリス)。2005年 文化庁新進芸術家在外派遣プログラム選出、オランダ・ハーグの現地法人デザイン事務所勤務(ハーグ・オランダ)。

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@sukinasensei